次回の公演は1日2ステージのみ。しかも、俳優も制作も演出家も子づれでやって来るという。
アクセシビリティという言葉もあちこちで聞くようになり、「子どもも一緒に観られる舞台」などと銘打つ公演も増えてきた。けれど、一方で子を産み育てている俳優たちのことは誰が考えるのだろう。少子化を軽んじ「やってる感」しか出さずにろくな対策もせぬ政府に対する異議申し立てではないか!! と鼻息を荒くするインタビュアーは、ひらりとかわされる。
強くメッセージを発するなんてことはしていないのに、気づけばうねりに飲みこまれ根底から揺さぶられてしまっている。ナカフラの舞台を観ているかのような時間であった。
(取材・構成:鈴木励滋)
※本インタビューは2021年6月17日(木)、Zoomにて行われました。