別役実『マザー・マザー・マザー』2018
中野成樹+フランケンズ〈2018年公演〉
ロームシアター京都×京都市文化会館5館連携事業
CIRCULATION KYOTO 2018-2019 劇場編
中野成樹+フランケンズ
『マザー・マザー・マザー』(110分)
作:別役実 演出:中野成樹
ドラマトゥルク:長島確
日時:2018年
12月1日(土)18:00〜
12月2日(日)15:00〜 〈計2ステージ〉
会場:京都市呉竹文化センター(〒612-8085 京都市伏見区京町南七丁目35番地の1)
京阪本線「丹波橋駅」西口前・近鉄京都線「丹波橋駅」西口前
チケット・詳細:こちら!
出演:
竹田英司、田中佑弥、鈴鹿通儀、福田毅、洪雄大、
斎藤淳子、北川麗、佐々木愛/新藤みなみ、三橋亮太(譜面絵画)、ほか
地域ドラマトゥルク:弓井茉奈、吉水佑奈
スタッフ:東彩織、水渕歩知
伏見不条里マップ配布会:12月1日(土)15:00〜16:00/2日(日)12:00〜13:00 呉竹文化センター内
*地域ドラマトゥルクチームが独自に作成した、「伏見不条里マップ」の配布・説明会をおこないます。早めに来て開演まで地図を片手にまちを散策してみてください。
関連イベントCIRCULATION KYOTO 劇場編 プレ企画「アーティスト × ドラマトゥルク リレートーク」
長島確が登壇します。11月21日[水] 18:00- 詳細はこちら
企画製作:ロームシアター京都
助成:一般財団法人地域創造、平成30年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業
主催:公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団(ロームシアター京都、
京都市東部文化会館、京都市呉竹文化センター、京都市西文化会館ウエスティ、
京都市北文化会館、京都市右京ふれあい文化会館)、京都市
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演出ノート
今年のナカフラは、私の体調もあり、
これまでと比べ少しスピードを落としています。
とりあえずは一本、丁寧につくろう。
そう思い、12月の京都伏見区に照準を定めました。
この『マザー・マザー・マザー』は、平成についての物語です。
もちろん、書かれたのは1979年(昭和54年)ですし、
作品のモチーフとなったのは、人民寺院というカルト教団が、
1978年にガイアナでおこした集団自殺(900名以上)です。
ですが、どうしたって“平成の見取り図”にしか思えない。
それは、作中に「パパとその街」という名の、
“新興宗教団体”が登場するからというだけではありません
(ちなみに教祖は目が不自由なのかサングラスをかけています)。
これは、「失われた家族」と「自立・自律」の間に揺れ動く、
「居場所を奪われた人々」の話です。
もしこれが平成の物語だとするならば、
結末はまさに私たちが置かれている「いまそのもの」でしょうか。
そして、そこには覚悟、あるいは希望が描かれている。
京都市伏見区の呉竹文化センターという、
「つくられたど真中ではない場所」での上演は、
その覚悟と希望に強い力を与えてくれると信じています。
2018年10月15日 中野成樹
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