この作品は、劇作家(劇の台本・脚本を書く人のこと)のウィリアム・シェイクスピアが書いたお話です。シェイクスピアは今で言うイギリスの人です。そのため、もともとは英語で書かれています。それが翻訳されて、日本では「夏の夜の夢」もしくは「真夏の夜の夢」というタイトルで読まれるようになりました。
シェイクスピアはとても有名な劇作家です。名前を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。本になっていますから、家の近くの図書館で読めるかもしれません。もしかしたら、原文(英語)の本を置いているところもあるかもしれません。
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このお話は、アテネの公爵(王様の次に偉い、貴族の中で最も高い位を持つ人のこと)の結婚式を間近に控えたある夏至の夜の物語です。この物語には貴族や職人たち、そして妖精たちが登場します。森へ入った貴族たちは、森の妖精たちが起こす不思議な出来事に振り回されます。また、職人たちは公爵の結婚式で劇を披露するため、偶然にもその森で集まり練習をすることにしました。当然、職人たちも妖精たちの魔法に巻き込まれてしまうのですが…
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森でのある一夜、その時間はまるで夢のような不思議な時間でした。タイトルの「夢」はこのことを指すのでしょうか。作中では実際に起こったこととして描かれていますが、もしかしたらこのお話自体、誰かが見た夢だったのかもしれないし、そんな夢のような時間を夢に見た夢のお話だったのかもしれません。
「小学生にもわかる作品解説『夏の夜の夢』」
(★★☆2.5 予習復習に是非ご活用ください)by スタッフ 久木野実玖