中野成樹+フランケンズ2026 『居場所・ドラマの基礎と応用』
2026年5月19日(火)〜24日(日) シアター711(下北沢)にて
■ 演出:中野成樹
■ ドラマトゥルク:長島確
■出演:石橋志保、小泉まき、洪 雄大、斎藤淳子*、佐々木 愛、竹田英司、福田毅/田原讃子、林 壱可*、三河美優、森 唯人、山田宏平*
* bのみ出演 ※子どもが出演する場合があります
■Aプログラム
▶︎前半 『ランダム1』(2026年, 25分)
作:秋村和希『正月』、魚田まさや『大谷の』、鹿内 聡『外野』、はぎわら水雨子『1分を待ちながら』、廣瀬 玲『海岸』、松井絵里『生活』、松井絵里『生活』、三橋亮太『自然体』、山本真生『くつした』、福田 毅『DJ福タケ(1分ver.1)』『DJ福タケ(1分ver.2)』
【解説】「1 分間劇」を標榜する、実際は0.5分〜4分程度の短編劇オムニバス。「居場所」「ドラマの基礎」「ドラマの応用」をキーワードに、現代・現在の温度感を指し示す。それは、この異状へのささやかな抵抗、つまり身近な礼儀作法ともなり得るだろう。
▶︎後半 『軽塵』(1947年,70分)
作:秋元松代
【解説】戦時中の話。とある家に集う家族・親類たち。戦火が迫るなか、一同揃っての疎開など、次の一手を各々に探してゆく。しかし、どうにも一致はとれない。では、どうするのか。交わされる会話、伝えきれない覚悟。だが、結果は出る。今こそ予習・体感しておきたい。
■Bプログラム
▶︎前半『ランダム2』(2026年, 25分)
作:綾門優季『応答、あるいは浴槽』、小島淳之介『老人の家』(『Tong Poo』より)、齊藤文也『種』、関口洋平『距離』『weka(ウェカ)』(『距離』toki pona語訳)、田代さつき『改札ディスティニー』、はぎわら水雨子『みんなで寝てみる、できるだけ快適なかっこうで』、波田野淳紘『手遅れ』、中野成樹『C定食』『なっとうご飯』
【解説】ランダムの2。「に」と読んでも「トゥー」と読んでもいい。
▶︎後半『シャア・アズナブル(架空の人物)』(2021年,30分)
原作:テネシー・ウィリアムズ『しらみとり夫人』(1944)より 誤意訳・演出:中野成樹
【解説】舞台は経堂あたりのコーポ。そこにシャア・アズナブル(架空の人物)は居住していた。シャアは、家賃を滞納していた。取立に来た不動産屋に、彼は、自分はかつて森高千里と付き合っていた、だから辛い時期がずっと続いていると主張(言い訳)した。本当だろうか。
『寝る寝る寝るね』(2026年,45分)
原作:テネシー・ウィリアムズ『バーサよりよろしく』(1961)より 誤意訳・演出:中野成樹
【解説】舞台は新宿歌舞伎町あたりの「応援ラウンジ」。いかがわしいことは何もなく、来店客を明るく応援する店だ。そこを半年前に退職したキャストがいた。しかし、其奴は何食わぬ顔で昨日・今日と出勤をしてきた。ゲストの愚痴さえ言っている。なんかやばい。
■ 公演スケジュール:
2026年
5月19日(火)19:00 A
5月20日(水)19:00 B
5月21日(木)19:00 A
5月22日(金)15:00 B / 19:00 A
5月23日(土)14:00 A / 18:00 B
5月24日(日)14:00 B
■ 会場:
シアター711(東京都世田谷区北沢1-45-15)
小田急線・京王線 下北沢駅 東口より徒歩約5分
■ チケット:全席自由(前売、当日とも)
一般 ¥4,500/ 25歳以下(U-25) ¥3,500/ 65歳以上 ¥3,500/ A・Bセット ¥8,000
・高校生以下入場無料(要予約)
・未就学児入場可(要予約、事前にご連絡ください)
・セット券、U-25、65歳以上、高校生以下の各チケットは枚数制限有
・U-25、65歳以上、高校生以下の方は年齢が確認できる身分証明書を当日ご提示ください
・車椅子でご来場のお客様はチケットご購入後にお問合せ先までご連絡ください
★ナカフラ応援チケット★ ¥15,000(A・Bセット)
ナカフラの活動を(金銭的に)応援してくださる方向けのチケットです。一般料金との差額分は活動継続のために活用させていただきます。後日、劇団よりお礼のメールをお送りいたします。
■ チケット販売:
2026年4月11日(土)12:00販売開始
teket予約ページよりご予約ください
■スタッフ:
照明:高橋英哉 音響:竹下 亮 舞台監督:小林英雄
演出助手:福原恵音 『ランダム1・2』編纂協力:渡邉結衣
宣伝美術:青木 正
制作:東 彩織、水渕歩知/宮武亜季
■ 協力:オフィス作、俳協、écru
主催:一般社団法人なかふら

助成:アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成(単年助成)]芸術創造活動
お問合せ:info@frankens.net
【演出メモ】
はじめに全体の構成について。A・Bの2プログラムで、それぞれ前半・後半に分かれています。前半は『ランダム1』『ランダム2』という作品で、1分間劇のオムニバス集。後半は秋元松代とテネシー・ウィリアムズ。1分間の短い瞬間が、30-70分の劇作に拡張していくイメージ。
『ランダム1』『ランダム2』のテキストは、一部を公募します。老若男女、国も超えて、各々が持っているちょっとした視点やアイディアを集めたいです。無作為に並べられた作品群を通して、「現代の風景」や「演劇の現在地」が見えてくるといいなと思っています。
秋元とウィリアムズは、近代劇です(秋元はそのまま、ウィリアムズは誤意訳します)。演劇に向けて丁寧に練られた戯曲を真摯に上演するつもりです。モチーフは「戦時下」であったり、「貧困」であったり。「貧困」は、今の日本だと「見えない」とか「潜在的な」とか「ちょっとした」といった言葉が付くのでしょうか。どのみち「しぶとく生きぬく」「生き続ける方法」について言及することになるだろうと思います。
タイトルは色々考えましたが、結果「居場所」というど真ん中の言葉に行き着きました。『軽塵』からの影響が大きいかな。そして、ドラマの基礎と応用。言葉はセコいですが、意味合いとしては膨らみを持っています。秋元やウィリアムズは、演技の養成所や大学の授業で練習テキストとして扱われることがまだあるそうです。それは両者が得意とする「居場所を奪われる物語」が、ドラマの基礎だからなのではないでしょうか。ドラマの基礎は居場所を奪われることです。
では一方、ドラマの応用とは何か。それは「新たな居場所を実践する」ことだと思います。新たな居場所の実践。例えば、私たちには劇場や劇団というサードプレイスになりうる場があります。それらを身をもって開拓し更新し続けること。その実践ことこそがドラマの応用なのではないか。お客様にとっても、劇団のメンバーにとっても、劇場や劇団がそういった「新たな居場所」であり続けることは、とても難しいのだけれど、そこにこそドラマの未来はあるのではないかと。意識の据え方とでもいうのでしょうか。「新たな居場所を実践し続ける」 なんだか、しばらくはそうした意識で創作していきたいなと思っています。(中野成樹)
▶︎劇団プロフィール
演出家・中野成樹が率いる日本の現代演劇カンパニー。通称ナカフラ。2003年6月旗揚げ。主なレパートリー:シェイクスピア、モリエール、ワイルダー、ウィリアムズ、別役実、等。古今東西の戯曲を「いまの自分たちの価値観と身体」で理解し組み上げる。あらすじのみを死守する自由な構成や、従来のイメージ・マナーにとらわれない私たちの物語としての作品解釈、その方法・表現を「誤意訳」と名付ける。大胆なアレンジに応援もいただくが、原作ファン、および伝統に与する演劇ファンからのお叱りもいまだ多い。
▶︎主宰・演出プロフィール
中野 成樹(なかの しげき)1973年、東京生まれ。演出家。中野成樹+フランケンズ主宰。日本大学芸術学部演劇学科教授。好きな食べ物:うなぎ。好きな季節:冬。好きな音楽:筋肉少女帯、吹奏楽。その他好きなもの:東南アジアの雰囲気。
※公演詳細は随時更新いたします。